AIの痕跡は3種類
AIに関連するメタデータは、次の3つのグループに分けられます。
- 署名付きの来歴 — 生成ツール名と実行された操作を記したC2PAのContent Credentials。
- 記述的メタデータ — DigitalSourceType、CreatorTool、説明文などのIPTCやXMPのフィールド。
- 生成データ — 主にローカルツールがテキストとして保存するプロンプト、シード、モデル、設定。
AI生成ツール別メタデータ早見表
| 生成ツール | C2PA | IPTC / XMP | ファイル内のプロンプト | ピクセルの透かし |
|---|---|---|---|---|
| ChatGPTの画像生成、DALL·E | あり | 場合による | 通常なし | 場合による |
| Adobe Firefly、Photoshopの生成機能 | あり | あり | なし | 場合による |
| Google Gemini、Imagen | 一部の製品 | 一部の製品 | なし | SynthID |
| Meta AI | 場合による | あり(IPTC) | なし | あり |
| Midjourney | 場合による | あり(ソース種別) | あることが多い | 公表なし |
| Stable Diffusion、ComfyUI(ローカル) | なし | まれ | あり(非常に詳細) | 標準ではなし |
OpenAI(ChatGPTの画像生成とDALL·E)
OpenAIの画像生成で作られた画像には、OpenAIが生成元であることを示すC2PAのContent Credentialsが含まれており、C2PAに対応したビューアやプラットフォームで識別できます。ただし、スクリーンショットを撮ったり、マニフェストを保持しないアプリで保存し直したりすると、マニフェストは失われることがあります。
Adobe FireflyとPhotoshopの生成機能
Adobeは、Fireflyを使った生成機能で作成したコンテンツにContent Credentialsを付加し、AI生成またはAI編集されたコンテンツであることを記述します。そのため、生成塗りつぶしや生成拡張で編集した写真は、画像の大部分が実際の写真であっても、AIを含む合成という宣言を持つことがあります。
関連項目: PhotoshopとLightroomでContent Credentialsを管理する方法(書き出しファイルのクリーニングも) · 実際の写真がFacebookやInstagramで「Made with AI」「AI情報」とラベル付けされるのはなぜ?
Google(GeminiとImagen)とMeta AI
Googleは、生成モデルで作った画像に不可視の透かしSynthIDを埋め込み、一部の製品ではメタデータでもAIコンテンツであることを示しています。Metaは、Meta AIで作られた画像には目に見えるマーク、不可視の透かし、AI生成を示すIPTCメタデータが含まれると説明しています。
Midjourney
Midjourneyのダウンロード画像には、説明文やコメントのフィールドにプロンプトとジョブIDが含まれ、AI生成画像であることを示すIPTCの値も付いていることがあります。何が含まれるかは、ダウンロード形式とその時点のサービスのバージョンによって異なります。
Stable Diffusion、ComfyUIなどのローカルツール
ローカルツールは署名こそしませんが、最も詳細な情報を保存していることがよくあります。AUTOMATIC1111とForgeはプロンプト、シード、サンプラー、モデルを含む「parameters」テキストチャンクを書き込み、ComfyUIはpromptとworkflowのグラフ全体をJSONとして埋め込みます。これらの設定は通常オフにできますが、適用されるのは新しい画像だけです。
生成ツールが追加したメタデータを確認する方法
生成ツールはバージョンごとに書き込む内容を変えるため、確実なのは実際のファイルを調べることです。
- このページ上部のツールに画像をドロップします。解析はローカルで行われます。
- 「AIと来歴」で、C2PA、ソース種別、プロンプト、ツール名を確認します。
- 共有したくない場合は「AIメタデータを削除」をクリックし、クリーンなコピーをダウンロードします。
AI生成ツールのメタデータに関するよくある質問
すべてのAI生成ツールがC2PAのContent Credentialsを付けますか?
いいえ。大手のクラウドサービスでは増えていますが、多くのツール、特にローカルツールはテキストのメタデータだけを書き込むか、何も書き込みません。
メタデータを削除すると不可視の透かしも消えますか?
いいえ。SynthIDなどの透かしはピクセルに埋め込まれています。メタデータを削除してもピクセルは変わりません。
同じツールで作った2枚の画像でメタデータが違うのはなぜですか?
書き出し形式、アプリのバージョン、ダウンロード元のプラットフォーム、その後の編集によって、フィールドが追加されたり削除されたりするためです。
trainedAlgorithmicMediaとはどういう意味ですか?
生成AIモデルで作成されたメディアを示すIPTC DigitalSourceTypeの値です。compositeWithTrainedAlgorithmicMediaは、AI生成部分を含む実際の画像を意味します。
スクリーンショットにはAIのメタデータが残りますか?
通常は残りません。スクリーンショットは元のメタデータを持たない新しい画像です。ただし、ピクセルの透かしは残る場合があります。
画像はそのままで、プロンプトだけを削除できますか?
はい。クリーニングではメタデータのブロックを削除し、画像データは変更なしでコピーするため、プロンプトのない同一の画像になります。